リレーでGO☆ = 聖闘士星矢編 =




過去ログ集第30章☆

『クリスタルウォールの秘密』




ムウ「つい今、思う存分食べたのでは・・・?」
アルデバラン「はっはっは!そんなにやわな胃袋はしていないぞ!!まだまだ入る!」
デスマスク「流石お前だな。ほれ、まだ食いたきゃくえよ。(いつの間にか料理を作ったらしい)」
アイオリア「クッ…これは、胃袋千日戦争の形…!」
星矢「・・・なにぃ!!」
紫龍「星矢、知っているのか?」
星矢「左手には皿を持ち、右手は相手の左腕を掴んで牽制し、足も相手の攻撃に合わせて構えるという…結果的に究極のハンガーストライキだと聞いた事がある。」
氷河「お、恐ろしい・・・」
アフロディーテ「千日も食べれないとなるとアルデバランの小宇宙が爆発するな・・・。食事がかかっていると、彼はすごいのだ。」
シュラ「まあ、千日戦争とはいえ、実際にそれだけの期間がかかるわけでもないし・・・」
紫龍「なに? 千日戦争という名なのに、千日かかるわけではないのか?」
シュラ「・・・ちょっとまて。もしかして、お前はずっとそれを信じていたのか!?」
星矢「え?違うのか・・・?俺もずっと信じてたんだけど・・・。」
シャカ「黙っていればやりかねないので、横槍を入れるのが礼儀だ。」
ムウ「『礼儀』・・・なんでしょうか・・・?」
デスマスク「ムウ、お前には縁遠いものだ。お前のそれは慇懃無礼だからな。」
ムウ「私か思うに・・・あなたの方こそ礼儀の『れ』の字も知らないのでは?」
アイオリア「全くだ、ムウは内心は見下していてもうわべだけの礼儀は持っているぞ。まさに慇懃無礼で完全な礼儀知らずのデスマスクより性質が悪い」
ムウ「失礼な!慇懃無礼といえば、シャカのことでしょう!!」
サガ「非礼に無礼に失礼…いい勝負だな。フッ」
カノン「人のこと言える性格じゃないだろーが・・・」サガ「・・・何か言ったか?」
老師「喧嘩両成敗じゃ、サガを朝礼当番に、カノンを夕礼当番に任命する。」
沙織「・・・朝礼なんて、やっていたの?」
デスマスク「俺は一度も出たことねぇけどな・・・。」
サガ「先に喧嘩していたデスマスクとムウはお咎めなしなのか?なぜ私たちだけ・・・!」
カノン「朝礼・・・そういえば昔、寝坊したサガのフリして朝礼に出席したりラジオ体操の判子をもらってきたりさせられていたっけ・・・(←というネタをどこかで読んだことがあったような・・・(汗)」
ミロ「あれ(朝礼)って遅刻してもサボっても、お咎め一切なし、だったはずだが・・・。わざわざ身代わりなど立てる必要があったのか?」
カミュ「いや、サガの身になって考えればわかるだろうミロ。神のような男が寝坊などで遅れたりなどするわけにはいけないだろう。」
アイオリア「朝礼か・・・(なぜか遠い目)」
アイオロス「お前は昔からやんちゃで騒々しかった割に、朝起きるのがえらく苦手だったからな…」
アイオリア「気が付いたら、布団ごと簀巻きにされて教皇の間に放り込まれていたこともあったっけ・・・」
アフロディーテ「たしか、その隣でアイオロスが居眠りをしたのだったな。確か・・・。」
アイオロス「あれはうたた寝だ。」
シュラ「イビキをかいたうたた寝か・・・」
アイオリア「兄さんは、食事しながらでもイビキをかけるんだ(自慢)」
アイオロス「あれは腹の虫だ。」
ムウ「ある意味、紙一重の音ではありますが・・・」
ミロ「その隣でムウよ、お前も「ケッ、偽善者め」とか「くだらねぇ」とかぶつぶつ呟いていたじゃないか。いつものにこやかな笑顔を絶やさずにな。」
ムウ「何のことですか?」
効果音「にっこり」
ミロ「い、今寒気がしたような・・・」
ムウ「気のせいでしょう?(さらににっこり)」
効果音「ぞぞぞぞ・・・」
カミュ「美しいとは言いかねる凍気だな…(眉をひそめる)」
アフロディーテ「別に良いではないか。誰かさんの凍気とはちがって、バラを枯らす心配は無いのだから・・・。」
アイオリア「俺は直接の痛みや寒さの方がマシだ、こういうのは心に悪い・・・!そう女の執念みたいに。やはり男として認められん」
魔鈴「今の言い方だと、女全部が執念深い性格しているように聞こえるんだけど・・・。(ちょっと怒り)」
ナレーション「アイオリアは、一瞬驚いたが、うまく言い訳をした。」
シャイナ「・・・どんな?」
アイオリア「もちろん判ってるさ!魔鈴のようにさっぱりドライな女もいるし微笑みの裏に執念ひそませてる男もいる!」
ムウ「微笑みの裏に・・・なんですって?(にっこり)」
ナレーション「魔鈴が機嫌を直したので、アイオリアは満足だった。」
「そういう問題かなぁ・・・」
氷河「本人が満足ならいいんじゃないか?」
ムウ「まあ、美しい薔薇にはトゲがあるというから、仕方ないですね…(自分に言い聞かせているらしい)」
アフロディーテ「バラにトゲがあるのは当然のことだと思うが・・・」
ムウ「そういう意味ではありません。」
ミロ「バラか・・・。毒薔薇しか思い浮かばん。」
シュラ「誰かさんのおかげでな・・・(溜息)」
アフロディーテ「・・・何か言ったか?」
シュラ「・・・い、いや・・・気のせいだろう。」
星矢「というか、薔薇には毒があるのが当たり前だろう。毒の無い薔薇なんかあるのかよ!」
「星矢・・・」
紫龍「お前が手にしているのは、ヒガンバナだ…」
魔鈴「星矢、もう一度修行しなおす必要があるみたいだね・・・(星矢の耳を掴んでその場から去る)」
氷河「気の毒に・・・」
一輝「判らんな・・・。あれほど厳しい師匠に付いてながら何故あんな程度の頭なのか」
「きっと、頭を強く打ちすぎたんだよ。」
デスマスク「ある意味マンモス憐れなヤツ・・・・」
「こういう時にしっくりくる台詞だね。それって。」
デスマスク「ふっ・・・(自慢気)」
ムウ「なるほど・・・頭を強く打ちすぎたのですか(アイオリアのほうを向いて)」
アイオリア「ん?」
沙織「ムウ、そうやってすぐ他人を見下そうとするのは貴方の悪い癖ですよ。」
紫龍「ある意味シャカよりタチが悪いな・・・・」
シャカ「・・・何か言ったかね?紫龍?」
紫龍「ゴホゴホゴホ・・・い、イヤ・・・喉の調子が・・・」
シャカ「・・・それならば、我が故郷に伝わる、喉に良い薬草で茶を入れてやろう。」
一輝「そこはかとなく嫌な予感がする・・・」
シャカ「・・・君も何か言ったかね?一輝?」
一輝「気のせい。」
シャカ「言い訳しても無駄だ一輝。君たちの声ははっきりと聞こえているからな。」
「ボク達まだ子供だから、お茶よりジュースの方がいいなぁ・・・って言ったんだよっ」
アフロディーテ「ならば、ぶどうジュースがあるぞ?(実はワイン)」
ミロ「あ、それなら昨日俺が飲みつくした。」
デスマスク「なんだと〜〜(怒)」
ミロ「ジョークだ。(キッパリ)」
カミュ「そう・・・半分しか飲んでいない。」
デスマスク「残りの半分は俺様が料理に使ってやった。そのまんまで飲むよりよっぽどうまいぞ。感謝しろ。」
「やったぁ」
沙織「未成年の飲酒は厳禁ですからね!!!」
「え゛・・・」
氷河「今、『ジュース』って言わなかったか?」
「うん。」
沙織「空耳です。(キッパリ)未成年は絶対アルコール厳禁ですからね!!!」
デスマスク「料理酒だったらセーフだろ」
「うん。」
沙織「アルコール分はきちんと飛ばしておくように。」
紫龍「いや・・・ここは健康のためにも青汁を・・・」
「いらない。」
紫龍「う・・・」
デスマスク「食え。ヽ(´Д`)ノ」
紫龍「こ…これは、青汁を練り込んだ翡翠麺のパスタか…」
デスマスク「食え。ヽ(´Д`)ノ」
星矢「オレ的にはラーメンとかが食べたいなぁ。」
サガ「確かコレは、野菜嫌いでなかなか野菜を食べなかったアイオリアたちのためにデスマスクが考案した料理だったな。懐かしい・・・。」
デスマスク「他にもあるぜ。(なにやらいっぱい持ってきた)」
星矢「こ、これは!」
デスマスク「ニンジンとトマトを麺に練り込んだ赤パスタ、パンプキンを練り込んだ黄パスタだ。イカスミ入りの黒パスタに、紫芋の紫パスタもある。ペンネも揃ってるからお絵かきだってお手の物だ。」
氷河「赤パスタ黄パスタ黒パスタ・・・まるで早口言葉だな・・・」
星矢「赤パスタ黄パス・・・って・・・ひたはんだ(舌噛んだ)・・・」
沙織「星矢、大丈夫ですか?」
紫龍「普段から難しい言葉を使わないから口が回らなかったんだぞ。」
星矢「そうなの?」
氷河「今更かわいい話し方したって駄目だ。瞬じゃあるまいし」
星矢「は?」
沙織「そういう問題かしら・・・」
アルデバラン「いただきますv」
星矢「あっ!!」
ナレーション「皿にパスタで描かれた沙織の顔が、半分ごっそりなくなった。残りも無残に崩れている。」
デスマスク「オ、オレの・・・さ、最高傑作が・・・(がーーーん!!!)」
アフロディーテ「別に良いではないか。パスタは食べるものだ。」
ナレーション「デスマスクは、自分の最高傑作を食べられてしまったため、落ち込んでしまった。」
ムウ「普段アテナなど何とも思ってないくせに似合わない事するからですよ。フッ」
沙織「・・・何か、言いました?」
ナレーション「アテナは、物凄い小宇宙を燃やして、ムウを睨みつけている。」
ムウ「所詮パスタで描かれた絵では本物の美しさにはかなわないということです」
沙織「あら、そんな本当のことを・・・」
ナレーション「沙織はそう言っているが、目が笑っておらず、まだムウを睨んでいる。」
ムウ「さて・・・と。」
星矢「なーなーデスマスク。今度は俺の顔作ってくれよ!」
ナレーション「デスマスクは既にその場におらず、どこかへ行ってしまっていた・・・」
貴鬼「む、ムウ様・・・なんだか痛いくらいに刺すような視線が・・・」
ムウ「クリスタルウォール…これで大丈夫だろう」
ナレーション「ムウはクリスタルウォールを張ったが、アテナからの視線は防げなかった・・・」
貴鬼「む、ムウ様ぁ〜。おいら、なんだか怖いです・・・;」
紫龍「そういう時はだな、俺のように己の両目をなんとかしてしまえばいい。」
貴鬼「えー! そんなのやだ。」
ミロ「ーー;」
ムウ「大丈夫です。クリスタルウォールに突っ張り棒を取り付けて、カーテンをかけると良いでしょう。」
シャカ「ほう。それは面白い。一枚の壁に突っ張り棒を取り付けることのできる人間がいるなど、毎日対話している神仏でも知らないぞ。」
ムウ「心配御無用。ちゃんと端に取り付けようの小さな壁というか出っ張りを作ってありますから」
紫龍「目をつぶすぐらいたいしたことではないだろう?(かなり本気)」
ナレーション「紫龍がそう言った瞬間、ムウは紫龍をスターライトエクスティンクションでどこかへ飛ばした。」
貴鬼「ねえムウさま、紫龍どこに飛んでいっちゃったの?」
ムウ「大丈夫。聖闘士の足なら、頑張ればすぐに戻ってこれる距離ですよ(にっこり)」
シャカ「十万億土の距離を、か…」
ムウ「いえいえ、単に距離を飛ばしただけですので。問題は・・・彼がパスポートなしで国境を越えられるかどうか・・・」
「・・・というか、今までパスポートなんて使ったことって、あったっけ?」
星矢「そういや、みんなと聖域に行ったとき(サガの乱の時)は、沙織さんが用意してくれたので行っていたな。」
「そうなんだー。知らなかったー。でも・・・ボク達はともかくとして、途中合流した兄さんの分は・・・?」
一輝「フッ、オレにそんなもんはいらん。」
沙織「(みんな密入出国の疑いでICPOによって指名手配されてしまっているのですが…黙っておきましょう)」
星矢「・・・?」
デスマスク「ちなみに知ってるか?ICPOには逮捕権無いんだぜ」
魔鈴「知ってるわ。ギリシア警察によって、いまやこの聖域は完全に包囲されてるわ」
サガ「なんだか・・・大変なことになっているような・・・」


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