リレーでGO☆ = 聖闘士星矢編 =




過去ログ集第32章☆

『登場・謎の暖房器具』




紫龍「真面目で何が悪い。」
「悪くはないと思うけど・・・」
アイオリア「少なくとも色んな意味で邪武より目立ってるだろう。その真面目な人柄が一つの調味料みたいなものだな・・・。」
邪武「なぜ、そこで俺が例えられる・・・」
シャカ「簡単に言えば、君はいらなくてもいいぐらい、存在価値がないのだ。」
ミロ「そうだ。いわば邪武達は背景に等しい真のアッペンディックス。アッペンディックスはアッペンディックスでも、アスガルドやポセイドンなどで特に活躍してくれた貴鬼とは大きな違いだ。」
効果音「がびーん!!」
ムウ「それは言えてますね。貴鬼より全然、頼りになりませんね、あなたは。星矢達とは、月とスッポン以上ですね。」
シャイナ「再度修行しても、応援と肉の盾以外に使い道がないからね。フッ…」
効果音「ガガガビィーン、ガガガビィーーン!!!(効果音とともに邪武がどお○まんプロ張りの驚きのショックの表情に)」
一輝「しかし・・・『月とスッポン』とはよく言うが、スッポン・・・って高級料理なんだよな・・・」
沙織「あら、たいしたことなくってよ。」
ミロ「カミュ、スッポンとは何だ?(こっそりと耳打ち)」
カミュ「噛み付いたら放さない生物のことだ。」
ミロ「(小声)つまり、しつこいってことか?」
カミュ「まあ・・・確かにしつこいだろうな。」
氷河「スッポンから離れたければ、スッポンを殺すかもしくは、熱いお湯にしばらくつかるしかないらしいが・・・・。」
「えー、そんなのかわいそうだよ。」
氷河「殺すのが嫌なら、しばらく噛み付いたスッポンを熱湯に浸して離れるのを待つしかないだろう。それでも嫌なら始めからスッポンに下手に手を出さない事だ。」
老師「竜という文字はそもそもスッポンを表す象形文字という説があるからのう…(ちなみに龍はワニとの説じゃ)」
紫龍「なにぃっ!!」
老師「月が歯の生えた口、立が頭、つくりが横から見た胴体で、河から躍り上がって暴れる凶暴な様…というわけじゃ。説文解字に載ってるかどうかは微妙じゃがのう。」
デスマスク「まああまり深く考えこむなよ・・・これからはスッポン星座の紫龍かも知れんなクックック♪」
邪武「かっこわりー星座だぜ、クックックックック(笑)」
沙織「邪武?どうやら城戸邸から出て行きたいみたいね?」
デスマスク「邪武おまえなァ、影の薄い役立たずの背景の分際で生意気なんだよ!」
沙織「デスマスクの言うとおりですよ、邪武。」
効果音「がびーん!」
ムウ「それは置いといて、龍のモデルはワニだというらしいですけど。」
紫龍「それは先ほど老師がおっしゃったのだ。さっきデスマスクが言った様にオレはワニ星座なのかも知れないだろう・・・(汗)」
アイオリア「世の中にはハエとか三角とか南の三角とか彫刻室とかテーブル山とか恵まれない星座の聖闘士だっているんだ。そのくらい我慢しろ。」
星矢「そうだぜ。髪の毛座なんかもっとダセェくらいだぜ。ワニの方がまだカッコいいじゃねーか。それに龍がワニなら、オレの星座のペガサスは馬だぜ!」
紫龍「・・ふっ、今のはオレらしくなく間違った事を言ってしまったな、すまん。ところで星矢。馬がモデルの星座はペガサスだけじゃないぞ。」
ナレーション「そう言った紫龍の目は邪武のほうを向いている。」
星矢「こうま座だよな?ギリシア時代からある由緒正しい星座だ。まちがってもいっかくじゅうなんて新参者…」
邪武「こうまかぁ。かわいいじゃないか。」
ナレーション「邪武的には・・・なんとなく、お嬢様が気に入ってくれるような気がした」
沙織「私、ペガサスの方が気に入っているんですけどね。」
邪武「・・・・・・」
ナレーション「邪武は沙織の態度に失望し、城戸邸を去り、そして敵対勢力に寝返った。」
「そして出番がなくなった・・・なんてね。(くす)」
邪武「いや、それは困る。(戻)」
ナレーション「だが、誰一人として邪武のことを心配していなかった・・・」
沙織「貴鬼をこうま座聖闘士に昇格させて、いっかくじゅう座を廃止にしようかしら…」
氷河「それは問題ないな。しかし他にも聖闘士になりたいものは他にもいるだろう。雑兵のカシオスとか・・・」
沙織「それもいいわね。採用しましょう。」
星矢「最初はふしゅらふしゅら笑う厭な奴だと思っていたが、実はいい奴だったしな。」
「サガの幻朧魔皇拳にかかっていたアイオリアを目覚めさせるために自ら犠牲になってしまったからね。」
サガ「うっ!←(またまた痛いところをつかれた・・・ちなみにこれで三回目)」
ナレーション「↑すいません、今のサガの事はなかったことにしてください。」
アイオリア「うう・・・(心が痛むらしい)」
老師「アイオリアよ、そう落ち込むことはないんじゃ。お主は操られていただけじゃ。悪いのはサガに悪の心をうえつけたカノンの責任なのじゃ。過ぎたことはいつまでも気にするでない。」
カノン「気にするなアイオリア。俺は気にしてないぞ。(どきっぱり)」
ナレーション「だが次の瞬間カノンは、またしてもムウの手によりとばされた・・・誰にも気付かれることなく・・・」
星矢「またスニオン岬の牢獄に飛ばされちまったのか?」
ムウ「星矢、どうかしたのですか(不自然ににっこり)?」
星矢「別に。アイツの事だからまた出らんねートコに飛ばされちまったんじゃねーかなって思っただけだ。」
沙織「あ、そういえば・・・。私、スニオン岬に鍵かけたかしら・・・?」
デスマスク「アテナ、オレがさっき(カノンが飛ばされる前)見てきたところ、しっかりと閉まっていたぜ。」
星矢「・・・っていうか、鍵あるの?」
ムウ「まあ、今度は牢獄じゃなくて、スニオン岬の中に埋めてきましたから…」
効果音「がびーん!」
沙織「なんてことを!あそこは観光地なのよ!!」
氷河「観光地に閉じ込められた哀れなヤツ(カノン)・・・」
「かわいそうに・・・見世物になっていたんだね・・・」
シュラ「観光客を集めて、見物料をとろう。」
沙織「そうねぇ・・・お手軽な新しい事業としては、まあまあかも・・・」
カミュ「・・・そういうものなんだろうか・・・」
辰巳「では、財団本部に連絡して手配をいたします。」
ムウ「人柱も埋めたことですし、手はずは完璧ですよ。」
「物騒だなぁ・・・」
ミロ「まあ、そのくらい自力で何とかできるだろ?」
沙織「あのときの仕返しがまだ済んでないですからね。罪は許したですが。」
星矢「(・・・意外と執念深いんだな)」
沙織「・・・何か?」
「沙織さん、どうかしたの?」
一輝「瞬。こういう時は見て見ぬ振りをするものだ。」
星矢「まあここまで陰険だと怖くなってくるよな」
氷河「ここは一輝の言うとおり、見て見ない振りして怒らせないようにせねばな。」
沙織「そこっ!! 陰でこそこそ言わないっ!!」
「えー、聞こえてた?」
沙織「はっきりと。」
「はっきりと・・・気のせいだよ。きっと☆」
沙織「(あやしい笑みを浮かべながら)そうですか。気のせいですか。そういう事にしときましょう。」
星矢「な、なんか・・・空気が凍り付いているような・・・」
紫龍「この場の空気は、おそらくは絶対零度級だろう・・」
氷河「しかも精神的な『冷たさ』だから性質が悪い・・・」
カミュ「氷河よ・・・まだまだ甘いな・・・」
ミロ「あれは…無だ。冷たいのではない。温度すらない世界なのだ。」
氷河「なんだか良くわからないが、奥が深い・・・」
「奥も何もないよ。暖房いれよ〜っと。ぽちっ!」
星矢「お、暖房入れてくれたか。サンキュー瞬。」
シャカ「それは…小宇宙燃焼ファンヒーター…勝手にその場にいる聖闘士の小宇宙を燃焼(=浪費)させて暖気を放つ疲労系暖房器具…」
星矢「つまり、暖めるためには、俺達が疲れる・・・ってことか。」
紫龍「自分で小宇宙燃焼して熱くなるのと変わらんではないか。なんと意味のない暖房器具だ・・・」
シャカ「小宇宙を一定量備蓄できるから・・・つまり充電のようなものだが、便利といえば便利だろう。」
ミロ「小宇宙を燃やすと温度を上げすぎる奴もいるし(一輝)逆に下げる奴らもいるし(シベリア師弟)本当に便利だな。」
サガ「しかし、中途半端に黄金だったりするとごっそり小宇宙が持っていかれ、あるいは弱すぎる聖闘士だと簡単に残存小宇宙量がからっぽにされる。下手をすると卒倒するぞ。」
「大丈夫。足りない小宇宙の分は単三乾電池三つでおぎなえるよ!」
星矢「あ、ホントだ。説明書に書いてあるぞ。」
氷河「小宇宙と単三電池とが同格・・・ってところは、激しく気になるが・・・」
シャカ「うむ、乾電池を使うのは補助の意味もあるが女神が近くにいる時のためだ。女神から小宇宙を採ると単なる小娘になってしまうのでな」
沙織「あらシャカ。今何か言いましたか?(絶対零度以下の笑みを見せる)」
老師「この暖房器具は多少欠陥があってのう…小宇宙が混ざると人格も混ざるのじゃ。シャカに少しデスマスクが入ってしまったかのう…」
星矢「それが本当なら、シャカのイメージが既に崩壊してるんじゃないですか、老師?」
老師「ちっと言うのが遅すぎたかのう・・・(既にイメージが崩壊しているシャカを見ながら)」
星矢「・・・まさか乙女座の聖衣に見放されちまったりはしねぇだろな・・・?」
一輝「いや・・・シャカの元々の性格自体、あんなものだろ・・・?」
シャカ「・・・何か言ったかね?」
シュラ「お前はデスマスクと同類だ、と言ったのさ。フッ…」
シャカ「何か、風の音が聞こえたような気がするが・・・」
ミロ「自分に都合の悪いことは聞こえない。さすがだ・・・(ある意味)」
シャカ「さて・・・そろそろ日課の座禅の時間だ。」
ナレーション「だが、ストーブに小宇宙を吸われたシャカは席を立つことができなかった…」
シャカ「・・・・・・せっかくだから、今日はここで座禅を組むとしよう。」
「(小声)誤魔化してる。誤魔化してる・・・」
一輝「(小声)往生際が悪いよな」
邪武「・・・(ちなみに瀕死)」
シャカ「言っておくが私は年越しの行があったのでこの場で禅を組んだだけだ。下衆な勘繰りをするとは行儀が悪いな君達」
「足が痺れたんじゃないの?(シャカの足をわざと揉みながら)」
デスマスク「ヘッ、そうだろう。シャカの事だからな、自分がどんなに悪い状況でも、あくまで聖人であるかのように振舞って誤魔化し続けてるぜ。そういう根性はある意味神をも凌ぐモンだ。それと、裏切り者の雑兵なんかどーでもいいんだYO!俺の死顔コレクションの数にも入りやしねぇ!」
シャカ「・・・座禅の邪魔だ。」
星矢「デスマスクもカニみたいにあぶく吹いて卒倒してのうわごとだけどな…」
氷河「アフロディーテも失神してるかのように立てないようだな・・・・」
沙織「・・・っていうか、みんなバタバタ倒れていってるようだけど・・・」
「そういえば・・・ボクも体がだるいような・・・」
紫龍「老師の脈拍が…ほとんど感じられない…」
ミロ「・・・い・・・しき・・・が・・・」
辰巳「仕方ありません。財団の乾電池をお貸ししますから、皆さん元気を出してください。」
一輝「貴様らに頼るくらいなら、いっそ小宇宙を完全燃焼させて散ってくれるわーーーー!(背中に鳳凰のオーラ燃え上がる)」
「兄さんは放っておくことにして・・・ボク達は乾電池使おうよ。」
一輝「・・・・・・」
星矢「口ではあんなこと言ってるがお前の小宇宙が減らないように電池に切り替えたんだからな。気を落とすなよ一輝」
ナレーション「星矢の説得で、一輝は一気に気を取り戻した。」
老師「やれやれ、仮死の法で乗り切れたみたいじゃのう…」
紫龍「さすが老師。」
氷河「そういう問題なんだろうか・・・」
アイオロス「はっはっは!もちろんそういう問題だぞ^^」
アイオリア「さすが兄さん。見事な楽天家だ。」
アイオロス「はっはっは。」
サガ「死んでるから小宇宙を消耗しなくて済んで、だから他人事みたいに笑ってられるんだ…(ボソ」
アイオリア「兄さん殺したのは誰だったかな(黒笑)」
サガ「うっ・・・←(またまた痛いところをつかれた)」
アイオロス「はっはっは。まあ、細かいことは気にするな。(自分で言うか?)」
沙織「…そろそろこんなところでくつろいでいないで働いてきなさい。お金を稼いでくるのですよ。」


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